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『新生HiÐΞ』 一ノ瀬菜子さんジョインの物語とロードマップ

Tomoya Nagasawa | HiÐΞ
3年前
HiÐΞ分散型ブログとは?和らしべの歴史創業三度のピボットを経て裏話進捗報告新メンバー『一ノ瀬菜子さん』ジョインの物語なぜ情報発信が途絶えたのか?HiÐΞダサくて使いにくい!Web3 = 多様性のインクルージョン和らしべ新チーム体制空白のエンジニアポジションフロントエンドハードフォークWeb3勝利の方程式 = コンポーザビリティ + インクルージョン技術的疎結合とコンポーザビリティ競合ではなく共創の時代持続可能な自由を追求する哲学ロードマップビジョン - 自己実現とリーダーシップ

明けましておめでとうございます!株式会社和らしべにてハッカーをしています長澤です。最後に日本語で記事を投稿したのがなんと5ヶ月も前になるので今回は、この間何をしていたのか?また昨年末からのWeb3の勃興で 『分散型ブログHiÐΞ』 という名前を初めて聞いた方も沢山いるかと思いますのでHiÐΞというプロジェクトの過去、現在、そして未来について長文を書かせていただきます。また、先日発表された新メンバー一ノ瀬菜子さんのジョインチームの役割分担等も明確化し、今後のロードマップについても書きます。

HiÐΞ分散型ブログとは?

HiÐΞはインターネット接続なしでもオフラインファーストで使えるCMS(コンテント・マネジメント・システム)で、Web3技術を使ってオフラインで編集した記事をIPFSにバックアップして自己管理したり、NFT化してブロックチェーンプロトコルから報酬を受け取れるブログプラットフォームでもあります。コミュニティやトピックをトークン化してステーキングによって持続可能に発生する財源から報酬分配を得られるHiÐΞプロトコルというスマートコントラクトの仕組みにバックアップされています。既存の集権的ブログプラットフォームからの記事データを個人の管理下に奪還したり多様な記事フォーマットの相互変換で、自己管理の記事データを様々なプラットフォームに投稿できる仕組みを構築しています。また、減価するゲゼル通貨で経済を活性化させたり、Quadraticなコミュニティシェアの導入や、貢献度を可視化して投票に使う等、権力が一極集中しないコミュニティ内の民主主義的な仕組みを工夫しています。

英語になってしまいますが、一番最新版で仕組みがまとめられているのがこちらの記事です。

Introducing HiÐΞ - an Offline-first Decentralized CMS

和らしべの歴史

創業

HiÐΞの開発をしている株式会社和らしべは、実は暗号通貨で買い物ができるマーケットプレイスプロダクトをノンカストディのスマートコントラクトエスクローで作るというアイデアを持って僕と代表の井元氏が2019年末に始めました。法人登記は2020年で、直後に僕の住むベルリンのLISKというプロジェクトでエンジニアをしていた方に創業者として参画頂き3人チームになりました。暗号通貨を使ったスタートアップを阻む二大規制、交換業規制カストディ業務規制の強化でスタートアップが軒並み事業を畳む状況の中をブロックチェーン・スマートコントラクトを使って規制に準拠した形で分散型に成立させるというアイデアでした。かの有名な、JPYC岡部さんの会社とほぼ同時期に創業し、今日に渡るまでパートナーシップでお互い成長を続けています。エンジェル投資家の村口和孝さんやプレAラウンドのHeadline Asiaさんも同じ出資元だったりします。後にLISKエンジニアの方とは別々の道を歩むことになり、その後2021年今年のブロックチェーンツイッターアカウントにノミネートされた天才ワンちゃんであり最強のリサーチャーでエンジニアでもあるはるか先生にジョインして頂きました。

三度のピボットを経て

ブロックチェーンインフラの様々な制約でUXの悪いマーケットプレイスを作るより、あらゆるサービスにプラグイン的に導入できる暗号通貨を使った決済プロダクトのみを開発する方が社会的インパクトが大きいとの判断で、売り手と買い手があらゆるトークンでP2P決済ができるAnytoken PayというDeFiプロダクトを開発しました。しかし、これが交換業にあたるとのことで金融庁の承認を引き出すことができず、元々創業者の一人である僕のビジョンがスタートアップの分散化やDAOであったので、社内用として開発していたタスク管理アプリhideaki.を一般公開し、スタートアップを分散化させるDAO専用のクラウドソーシングプラットフォームの開発にピボットします。

DAOと言ったらコミュニティですが 『キラープロダクト = エコシステム』 と言われる新時代にコミュニティを創るツールとしてブログプラットフォームが重要ではということで、サイドプロダクト的に始めたのがHiÐΞで、どうせならCMSの完全な分散化を目指そうということで先端技術を次々統合していったのが今のHiÐΞです。分散型CMSとして思惑通りWeb3コミュニティの情報発信ツール・プラットフォームとして2000名以上に登録して使って頂いてます。

実は僕と井元さんの出会いは元々国内で4億円以上をICO調達していたALISというブログプロジェクトのアンバサダー活動を共にしていたことがきっかけです。コミュニティの真髄をそこでの活動を通じて学ばせて貰いました。コミュニティの科学は厄介な問題(Wicked Problem)であるとの認識に至ります。

資金調達は2020年にエンジェル、2021年にシードラウンドとプレAラウンドと三回敢行しました。次のラウンドでグローバル展開を視野に入れ先日日本最大のWeb3カンファレンスを開催した天才Suji氏率いるMask Network等からも調達させていただきました。

裏話

僕個人的な話ですが、実は起業時期が全く同じでこれからやろうとしているお互いの事業の話も交換していて暗号通貨を使った物の売買という領域が被っていたので、当初岡部さんと起業するか井元さんと起業するかちょっと迷いました(笑)。井元さんが暗号資産古物商協会を岡部さんと立ち上げていた仲でもあり、創業直後に岡部さんの会社と合併するかといった案も出た覚えがあります。当時岡部さんと一緒にやらなかった理由は、僕がやりたいことは分散型のリモート組織でのソフトウェア開発やDeFiだったのに対し、岡部さんのビジョンは物理的なオフィスや倉庫をもって暗号資産で古物の売買を取り扱うというハード的なイメージがあったのと、これから新しい業界を創るのに別の切り口の勢力が二つあった方が後にネットワークエフェクトで業界の拡大が加速すると考えたからです。

これは弊社の投資家も認めるところですが、結果として、JPYCと和らしべが別々の会社でパートナーシップを結んでいることはとても良い方向に進んだと思っています。JPYCを発行者の規制や監査的な制約を越えて第三者として活用する等といった自由な立ち位置で、破壊的なイノベーションが起こせる可能性があるからです。HiÐΞではJPYCの投げ銭をいち早くブログに実装しその普及に大きく貢献したと思っています。

進捗報告

長い間が空いたのでざっとこの期間にやってきたことをおさらいします。

日本円ハッカソン優勝

JPYC社が元TelegramのブロックチェーンプロジェクトFreeTONと共催したハッカソンで前払式支払手段ステーブルトークンのバスケット型通貨を作って、国内で合法的にDeFiを展開するプロトコルを提案・開発し最優秀賞を頂きました。

Fractonインキュベータ参加

日本唯一のWeb3インキュベータプログラムに参加しデモデイで新プロダクト『ASTΞROIÐ』を発表しました。こちらの参加チームは軒並みドバイやアブダビに拠点を移しています。

プレAラウンド資金調達

Mask Networkを始め、Headline Asiaやその他著名なVC、投資家の方からプレAラウンドで資金調達しました。

Web3 Conference Tokyo登壇

Mask Netowrkの主催した国内最大のWeb3カンファレンスで井元氏が登壇しました。Vitalik氏も登壇したので井元さんの出世ぶりにビックリしました。

Astar Network Builders Program 選定

ASTΞROIÐがAstar NetowrkのBuilders Programに満場一致で採択されました。

新メンバー『一ノ瀬菜子さん』ジョインの物語

なぜ情報発信が途絶えたのか?

さて、約半年ぶりの進捗報告ですが何故これだけ長い間情報発信が途切れたのかを説明させて下さい。ALIS時代や和らしべ初期の頃の僕を億ラビットくんという名前で知っている方は僕がビジョンを語って煽るような情報発信を頻繁にしていたことを知っていると思います。自分が言葉を紡ぎそれを実現する開発を進めることで、コミュニティが盛り上がる体験を何度もしました。その過程で僕の声が大きすぎるだとか影響力が強すぎるという指摘をされたこともあります。ただ、本当にイノベーティブなコミュニティやそれを越えたエコシステムを創る為には強いリーダーが自律分散的に沢山生まれてくる必要があるというのが僕の持論です。シェアードリーダーシップという理論がありますが、持続可能な組織のリーダーの役割は一人ではなく流動的で分散化されている必要があると思います。イーサリアムが正にそんな状況であると思っていて、それは声の大きいリーダーが無数にいるのもありますが、革新的なプロジェクトを沢山生む技術的、インフラ的な土壌があるからだと思います。

Game Of Thronesを見ましたか?あれだけの不死身ゾンビの大群を率いながら、唯一のリーダーであるナイトキングがやられただけで総崩れしました。リーダーが単一障害点であってはダメなのです。また、リーダーのいない組織はたまたまそこに居合わせたランダムな他人の集合体で主体性のあるコミュニティではありません。

この半年間は、創始者の一人である僕が一切声を上げなかったらHiÐΞに新しいリーダーは生まれるのかという壮大な実験でした。絶対的リーダーが抜けて弱体化し消滅したコミュニティを沢山見てきたからです。コミュニティの自発性を促すような仕掛けはいくつもしてきましたが、思うような成果は上がらず悶々としていました。トークンは確かに強いインセンティブになることは体感しましたが、トークンの経済的インセンティブで動くリーダーは弱いリーダーであるとも言えます。単一個人が表に立ち続けないと回らないようなプロジェクトでは持続するのが難しいと考えひたすら裏方で活動してみました。それは後付けの理由で開発にハマっていただけという説もあります。

そして、あの事件が起きたのです!?

HiÐΞダサくて使いにくい!

なるほど。。。これまでUIが複雑過ぎたりアップデートが速すぎてついていけないというご指摘は頂いていましたが、これだけ直球で非建設的な批判?を喰らったのは初めてです。文字通り、喧嘩を売られているのか?。。。とは少しも思いませんでした。何か明確な意図を持って仕掛けてきたなと感じました。

実はHiÐΞがデザインに力を入れていないのは半分意図的です。プロダクトがPMFする前にデザインで人を呼び込むのは悪手であって、使いにくくて、なんなら課金してでも使ってくれる熱狂的なイノベーター、アーリーアダプターをまずはフィルタリングするのがプロジェクト開発の定石です。PMFしてスケールできるような根本的な課題解決をしているかの判断精度が上がるからです。

また、見た目のデザインには力を入れていませんが開発速度を上げる機能的なデザインシステムには非常に力を入れていました。デザイン工数を限りなくゼロにして爆速で機能追加と検証ができる網羅的なUIを作っていたのです。このUIに次々と機能が追加されて行くのでそれが複雑で使いにくいに繋がっているのかと思います。このUIは今後も更に乱用していく為にOSSライブラリ化して公開しました。デザインや組織体制等を含め全てを開発効率を念頭に設計しているので、開発速度や爆速仮説検証は和らしべやHiÐΞの圧倒的な強みであると認識しています。

さて、HiÐΞでも一億三千万人に暗号通貨のマスアダプションをミッションに掲げているため迅速な仮説検証を重ねるイノベーター、アーリアダプターの段階からプロダクトを固めてアーリーマジョリティをターゲットにしていく段階にどこかで移行していく必要があることは認識していました。PMF前にそこにリソースを割くべきか、今後どういった開発体制・組織体制にしていくかという点でかなり迷いました。2000人程のユーザー数ではPMFしているとは言い難く、ただトークンをうまく活用すればクリプト界隈では圧倒的にPMFできることも分かっていました。そしてクリプト界隈でのみPMFしたところで暗号通貨の参入障壁の高さとWeb3UXの複雑さからマスには一生届かないことも認識していました。

一ノ瀬さんに話を戻します。この時点で僕は一ノ瀬さんにほぼ面識がなかったのですが、熱心にHiÐΞを応援してくれているユーザーの方で音楽をやっているアーティストだとの認識でした。実はHiÐΞでの投稿をきっかけに一ノ瀬さんの楽曲を聞いたことがあるのですが、メッセージが僕の生き方だったり和らしべのビジョンと合致していたので激しく共感してました。

和らしべは自律的なチームになっていてビジネスサイドの井元さんとは完全に役割分担してお互いが自由に動いているのですが、聞くと元々PM的な仕事をしていて井元さんサイドのタスクをかなり前からボランティアでお手伝いして頂いていたようです。他にもHiÐΞを盛り上げるために様々な活動をしてくれていました。

対応をかなり考えました。。。そして

そこまで覚悟を持って改善を望む声を上げるなら自分でやってみてください!

そんなこんなで、一ノ瀬さんがコミュニティと共にUIをシンプル化する改善案をまとめてデザインを作成して頂き、それを元に作り直したHiÐΞ v2がローンチされました。開発に取り組むと決めてから二日で作りました☆

ラジオやAMA等で何度もコミュニティと対話を重ねて頂き、できるだけ沢山の意見や改善案を汲み取った最適な形でデザインにまとめて頂いたのです。年末年始を全てこれに費やされ、様々な四苦八苦を乗り越えた後にFigmaでデザインをまとめ上げご自身のビジョンを記事にするまで辿り着かれたようです。僕は完全に放任主義で基本的に自分の開発で忙しいので、数回の意見交換でここまでHiÐΞの志向を理解してあるべき方向性の提示をされ、アイデアを具現化するスキルと実行力、そして僕やHiÐΞ運営に直球で物申す度胸は驚くべきものです。

こうしてHiÐΞに待ち望んでいた新たなリーダーが爆誕したのです!

そして今月から一ノ瀬菜子さんに四人目のチームメンバーとして正式にジョインして頂きました!!

Web3 = 多様性のインクルージョン

実は一ノ瀬菜子さんという存在が和らしべという組織にフィットするのかという部分はまだ未知数です。より尖ったことをして最前線で爆速でWeb3・クリプト界隈に刺さるプロダクトを作っていきたい僕の思惑と、アーティストとして分かりやすいUI/UXを追求してマスに刺していきたい一ノ瀬さんではおそらく方向性が異なるからです。

ただ、僕の組織に対する考えは個人個人が完全にフィットする必要はなく化学反応を起こして昇華させるのが最強ということです。そもそも創業者の僕と井元さんは全く畑も文化も違う別世界の住人で創業以来一度もフィットしたことがないばかりか直接会ったことすらありません。昨年コロナやビザの関係で一瞬日本に帰国しましたが、敢えて直接会うことは回避させていただきました(笑)。

多様性を許容して相違点を強みとして活かすような組織が同質な組織よりも強いと思うのです。実は僕は人生のほぼ半分近くを海外で過ごしていて、ここ18年ほどはほとんど日本に住んでいません。特にこの7、8年はブロックチェーンの首都とも言われていたドイツのベルリンを拠点にしていて、こちらの世界有数のスタートアップコミュニティ等では多文化・他民族の多様性とインクルージョン(包摂)の重要性がしきりに説かれています。また、多様性は最強の利に成り得ますがそれを許容し包摂できる人の器や文化が不可欠です。世界8ヶ国をパリピとして住み渡る過程でこの価値観の重要性は僕の中に人生体験として染み付きました。

そしてWEB3とは金融包摂でもあり、究極的にはそれを一歩推し進めた教育包摂による自己実現社会であるというのが和らしべのビジョンです。それを実現するDAOのクラウドソーシングプロトコルを設計していたりします。初めて一ノ瀬さんの音楽を聞いたときにこの自己実現と同じビジョンをメッセージとして受け取りました。実は僕自身も趣味の範囲で自分でヒップホップトラック作成したりラップをしたりするエセ音楽家なのですが、そんな部分で根本的にリンクする部分は多いです。

和らしべにアーティストとして圧倒的な個で多様性をもたらす一ノ瀬さんのジョインは少数精鋭チームをより強固にします。ご本人もハイブリッドワーカーを目指すと宣言されてますが、アーティストでビジョナリーであると同時に数字に基づいてプロジェクトを成功させる理系な知性と圧倒的な行動力を兼ね備えさらにはデザインもできるというハイブリッドな方です。

実はHiÐΞチームは昔から投資家や関係者の方々から暴走族だったりWeb3の海賊という言葉で評価(?)していただいてます。パートナーシップを大切にしながらやりたい放題やって地球規模のプロジェクトにしてくれとのことです。同じようなぶっ飛んだスタンスの起業家がまさにJPYCの岡部さんだったりもするのですが、一ノ瀬さんもまさにこの自己実現と自律分散型暴走が文化のチームで輝けるリーダーでありビジョンを共有して歩む最高のパートナーであると考えました。

和らしべ新チーム体制

和らしべでは今後のグローバル展開を視野に入れて資金調達をしたといいました。大きく変わるのはプロジェクトが今後国内(日本語)とグローバル(英語)で二つに分かれます。2022年はDAO元年にもなりそうですが、イーサリアム一強時代からL2やSolanaやPolkadott等、他チェーンのL1も含めたマルチチェーンの時代が到来したと考えており、日本発のパブリックブロックチェーンであるAstar Networkにコミットしたいと考えています。Fractonデモデイで発表したASTΞROIÐはWEB2技術とハイブリッドで運用するHiÐΞ2.5とは異なり、Dfinityベースの完全に分散型のWEB3CMSでAstarによって持続可能な報酬が循環する予定です。

それに伴ってチーム構成や役割分担を定義し直しました。チームを日本語圏と英語圏で分け、一ノ瀬・井元チームに日本語HiÐΞを主導してもらい、僕がASTΞROIÐでグローバル展開を担当していきます。この二つは基本的に今後別法人が取り組む別事業になります。国内ではエクイティで調達していて、今後も暗号通貨を活用した手数料の民主化というビジネスモデルで上場し一兆円企業を目指します。海外のASTΞROIÐはグローバルにトークンを発行して完全分散化を目指します。国内HiÐΞの開発は引き続き僕が主導し、はるか先生には流動的に開発やリサーチをお手伝い頂きます。

一ノ瀬菜子

【国内HiÐΞ】 PM / デザイン / コミュニティ

井元秀彰

【国内HiÐΞ】 BizDev / コミュニティ

長澤智也

【国内HiÐΞ】 開発
【グローバルASTΞROIÐ】 全般 / 開発 / デザイン

はるか先生

【全般】 開発 / リサーチ

新エンジニア (未定)

【国内HiÐΞ】 開発リード - ポジション空いてます!

少数チームですが、個々人のプレゼンスも上がってきており日本とグローバルを同時に攻められる最強の布陣になったかと思います。ツイッターで一万越えが二名いてなおかつ全員ビジョンがぶっ飛んで実力主義な超精鋭チームだと自負しています。

空白のエンジニアポジション

また、募集はしていませんが実はエンジニアのポジションが一つ空いています。最低年収1000万 + SOでさらにオプションでドバイの移住サポート付きみたいな感じをイメージしてます。開発の役割は自由です。ご自分がプロジェクトに最大限価値を提供出きると思うお好きな事を提案して主体性を持って進めて下さい。弊社を自己実現に使っていただいてOKです。何故自由なのか?それは世界を変えるためにエンジニアは個人プレーで十分だと思っているからです。共同開発は基本的に非効率で深度が重要になる未踏開発では一人のエンジニアがいかに深く掘り下げるかで100人チームにも匹敵できると思っています。プロジェクトを疎結合なモジュラー構成にするのは重要ですが複数のエンジニアが同じプロジェクトに対してコミュニケーションをとりながら深度を深めるのは最高に非効率です。反直観的ですが少数精鋭チームではエンジニアは増やせば増やすほどコミュニケーションコストや同一項目の学習コストによるオーバーヘッドが増えリソース効率が悪くなって開発スピードも何倍に落ちると考えています。もちろんタスクの割り当て方によりますが、一つのプロジェクトに究極に集中したいリソース不足のスタートアップにコアエンジニアは多くはいらないと考えています。

Web3スタートアップは一騎当千の時代だと考えています

募集はしてないので応募されても面談対応等はしませんが、是非参画していただきたい場合はこちらからオファーは出します。最初は自分より優秀な人を雇うべしという鉄則があるので、条件はまず圧倒的な拘りをもって個人プレーでエンジニアリングしていることで上記した価値観に共感頂けた上で価値を発揮できると思われるエンジニアの方、また英語がほぼネイティブレベルで扱えるとなおよいです。おそらく英語力というのはWeb3での活動やエンジニアとしての成長速度に大きな影響を与えます。SOは成果やコミットメントを見た上でスタートアップの低い年収を補う為に使わせていただきます。

募集はしていないけどポジションが空いている?これはどうすればチームにジョインできるのでしょうか。それは一ノ瀬さんが示してくれたと思います。和らしべは自律分散的な組織なのです。

フロントエンドハードフォーク

さて、国内とグローバルで大きくチームの役割を分けましたが国内はさらに二分したいと考えています。これまでのHiÐΞの課題は、やりたいことやターゲットとする層が中途半端になっていて誰に対してアプローチしどんなコミュニティを作りたいかが曖昧だったことです。また、今回のUIシンプル化で方向性が大きく二つに分かれることになります。マスに優しいシンプルなプロダクトと、イノベーター向けのバリバリWeb3で技術的に攻めるプロダクトです。日進月歩 x 10倍くらいの速度で進む学習コストMaxなブロックチェーン・Web3の世界でこの二つを同一プロダクトで少ないリソースで実現するのは至難です。

そこで国内のHiÐΞをハードフォークし一旦3つに分けます!?

HiÐΞ Classic - v1

v2に置き換えるまでこれまでのHiÐΞを一旦フリーズします。バグ修正やUX改善以外に更新はありません。

HiÐΞ Rui - v2

新リーダーの一ノ瀬さんが提案・デザインしたシンプルなHiÐΞでよりスタイリッシュにマスに届けます。特にクリエイターやアーティストに刺さる直感的なプロダクトになっていくと期待してます。よりコミュニティベースに投票等を駆使してDAO的に方向性などを決めていくようです。

HiÐΞ Web3 - v0

これまで中途半端であった尖り具合により磨きをかけ、Web3の最先端を技術的に爆走します。よりイノベーターやエンジニア志向に変化していくでしょう。基本的にv2に機能追加する前のアルファ版だと考えています。一日10回勝手に機能更新があるかもしれません。

これによって、HiÐΞをわかりやすく使いやすくして欲しい層と、多少UXを犠牲にしてもスピード感を持って技術的に突っ走って欲しい層の両方のニーズを満たせると考えています。せっかく使い方を学習したのにあまり色々いじらないでくれという層のために古きよき時代のHiÐΞクラシックも当面残します。

Web3の根源的価値はインクルージョン(包摂)であるを体現します

ASTΞROIÐ

さらに、グローバル版の新しいプロダクト、技術的に完全に分散型のHiÐΞをDfinityとAstar Networkから出します。こちらは今後HiÐΞとは別事業で進め、海外法人でトークン発行し完全に分散化したDAOを作ることを目指し準備中です。DAOに持続可能に報酬を分配することを目指したプロトコルで万人がDAOで働くことを当たり前にします。ブログでの情報発信というのはDAOの中でも特殊スキルを必要とせず誰でもできるハードルの低いタスクかつ、コミュニティ構築に置いて非常に重要度の高い要素です。

Web3勝利の方程式 = コンポーザビリティ + インクルージョン

技術的疎結合とコンポーザビリティ

なぜこれだけのプロダクトを同時に少ないリソースで開発可能なのか?それは、和らしべ創業以来からの戦略が関係しています。外れたらやり直しになる儚いビジネスではなく、技術を蓄積しようというバリューを大切にしているからです。大局的には三度程ピボットしているように見える弊社ですが、実は技術的には一度もピボットしていません。迅速にPMF検証ができるようなOSSのフレームワークや技術群を開発しその上でひっかえとっかえビジネスを検証しているだけという捉え方です。具体的には

NextDapp

グローバルステートをRecoilで組み込みにしたReactベースの大規模ウェブアプリ開発フレームワーク。プラグインベースでWeb3の機能ををワンコマンドで組み込むことができ、DfinityのCanisterを簡単に立ち上げ可能に。

Firestore Sweet

Firestoreデータベースを簡潔に記述可能に

Firestore Offline

ブラウザのインメモリで使えるFirestore。オンライン版とシームレスに切り替え可能でWeb2とWeb3のブリッジになる

Anytoken Pay

BTCを含むあらゆるトークン間でエスクロー取引が可能なDeFi決済プロトコル

HiÐΞ CMS

分散型CMS - Web2とは基本的にコンテントマネジメントシステムである

HiÐΞ プロトコル

NFTを介してDAOに持続可能に報酬を分配するスマート民主主義システム

Asteroid UI

デザインコストを限りなくゼロにして仮説検証を可能にするアプリUIのスケルトン

Asteroid Parser

マークダウンやHTML等あらゆるデータフォーマットを相互変換可能にするパーサー

Asteroid Editor

VSCode(Monaco)とリッチテキストエディタを組み合わせたあらゆるコンテンツの編集を可能にする(予定の)エディタ

ERC-20 Freigeld

減価するトークン、ゲゼル通貨

JPYD日本円ステーブルトークン

DeFiで自動運用されるステーブルトークン、保有しているだけで増える最強のお金UX

GunneryJS

GUNというWebRTCベースの分散型DBで秘匿メッセージをやりとりするプロトコル的ライブラリ

これらをオープンソースで開発し誰もが利用可能にしています。上記した技術を組み合わせると大体どんなアイデアのアプリやDAppsも数日で実装可能です。ですので開発コスト的に何度でもビジネスをピボット可能なのです。実際3日で新しいスタートアッププロダクトを立ち上げろと言われたら、僕は余裕ですといいます。イノベーションを加速するとはこういうことだと思っています。さらにDAOでプロダクトを量産するビジョンで、DAOのクラウドソーシングをスマートコントラクトで完結させるプロトコル等を設計中です。2022年は既存のあらゆる国内Web2サービスをWeb3技術でヴァンパイアアタックしていく予定です。日本をWeb3化します。

競合ではなく共創の時代

Web2からWeb3への移行を試みる方は気が付くと思いますが、Web3は実は技術的にとても泥臭い世界です。P2Pや分散型といった性質上、Web2で当たり前に提供できていたサービス等を同等のUXで実現するのは至難です。ですので結局Web3はまだオモチャの段階だと参入を躊躇する事になる企業が多いのではないでしょうか。しかし、僕等はそれに数年間取り組んできていて技術的な積み重ねであらゆるWeb2サービスを置き換え可能な技術スタックが見えています。そしてその技術群を共有することによって人類のイノベーションを加速させるビジョンを持っています。競合ではなく共創する時代です。勝者と敗者が存在する世界ではなく全員が一緒に勝つ世界です。まずここを理解した上で事業を進めると負ける確率が下がります。ビジネスで競合を負かすのではなくエコシステムの拡大で一緒に勝つのです。有望なWeb3プロジェクトやコミュニティに分散型CMSというツールや情報発信の場を提供してエコシステムを拡大していく戦略を取っているのがHiÐΞです。

持続可能な自由を追求する哲学

Web3とは何か?正にバズワードという感じで人それぞれ解釈が違って面白い状況ですね。僕は 『持続可能な自由』 だと考えています。自由が持続可能になるためには様々な条件が伴います。それが規制に対する検閲耐性であったり単一障害点を持たない分散化だったりするのです。権力が時間と共に一極化しないDAOに置けるガバナンスの仕組みも必要です。権力は自由を侵害するからです。そして、ビジョンが持続可能になる究極のファンデーションが人権であり、万人の公正な包摂(インクルージョン)が持続可能な自由を実現するキーファクターです。人権保護と摩擦するビジョンは強い反抗勢力の阻害に合うので絶対に持続しません。権力や制約に支配されずオープンでパーミッションレスな世界とスマートコントラクトで契約を結べるブロックチェーンの意義は正にそこにあると考えています。プロジェクトの裏にこのブレない哲学があるかどうかを見極めるのはWeb3時代にとても大切なことだと考えてます。

ロードマップ

さて、皆さん気になっているであろうHiÐΞプロジェクト全体の直近のロードマップです。HiÐΞ v2のロードマップについては新ビジョナリーの一ノ瀬さんから発表される気がします。

HiÐΞ v2 パブリックリリース

現在WPトークンホルダーに限定公開されているHiÐΞのv2ですが一ノ瀬・井元チームの主導で近日一般公開されます。

HiÐΞ Web3 リリース (本日リリース済

僕がより尖って気まぐれに更新をしていくHiÐΞ Web3です。コンテンツもWeb3関連を中心に表示する構成に変更する予定です。HiÐΞが国内Web3の中心的メディアのポジションをとれるような仕組みを創って行きたいと考えています。エディタを強化したりサービス化するか検討中の機能などもとりあえず実装する場所にしたいと思います。

Anytoken Pay (一般公開)

HiÐΞブログサービスで導入しているJPYCとAnytokenの投げ銭プロトコルをどなたでも外部サービスに導入可能にします。すでに開発済みのエスクロー式プロトコル等にも拡張予定です。

HiÐΞプロトコル(Polygon)始動

去年PolygonでJPYCやDOGGODを利用して実証実験をしてきた報酬分配プロトコルですが、退蔵されている予算を循環させる課題等が持ち上がったのでそこを改善して正式始動予定です。Dev ProtocolもPolygonに対応したのでいよいよメインネットに蓄積している数百万の報酬プールを活用することが可能になりました。これに伴って投げ銭の利便性やコミュニティ回りのUIが向上する予定です。

国内学習トークン(Learn to Earn)発行

1億3千万人にクリプトマスアダプションを起こすべく、HiÐΞを使ってノーリスクでクリプトを体験学習できるワークショップを開催していますが、こちらを加速させるためにゼロ知識証明を使って、国内人口にフェアローンチする学習トークンを発行します。学習や指導によってトークンを獲得すると継続的に報酬が貰えるシステムで、1億3千万人にメタマスクを広め暗号通貨をウォレットに保有してもらうことを目指します。サムアルトマン氏が提唱した全人類にトークンを配布する眼球スキャンWorldcoinを思い出して下さい。あれを携帯番号のゼロ知識証明的な仕組みで眼球をスキャンせずに健全に行うイメージです。クリプトの普及をインセンティブとした日本の全人口が保有する報酬付きトークンが爆誕します。

JPYD日本円ステーブルトークン

保有しているだけでスマートコントラクトが勝手に資産を運用してくれて自動で保有額が増えていく究極のUXを持つ日本円を発行します(メインネットでテスト中)。暗号通貨を一切知らない層でもお財布にトークンを保有しているだけで資産が増えていきます。こちらの法的定義を確認中です。国内に前払式支払手段のステーブルトークンが増えてくると、去年のハッカソンでアイデアとデモを公開した国内合法DeFiが爆誕します。

国内DAOリーグ開幕

予算を割り当てても退蔵してしまうコミュニティの課題を解決する為に、昨年開催したハンガーゲームを進化させてHiÐΞプロトコルの報酬分配をリーグ形式にしようという案があります。サッカーのJリーグのようにJ1、J2、J3等といったディビジョンに分かれ、四半期ごとにDAOがリーグ参戦や昇降格をかけて活動の成果を競う形です。ディビジョンごとに分配される総予算が異なります。ビジョンを掲げてそれを共創する熱量が原動力になるコミュニティが多いので、この形式がフィットしているだろうとの仮説があります。この仕組みをスマートコントラクトに実装します。

UXを10倍に

今回の方向性修正でUXをシンプルにしたHiÐΞ v2の開発を始めましたが、元々UXの悪いWeb3に従来の10倍のUXを提供する事を目指します。ノンクリプトなマスがHiÐΞを使って最高にスムーズにクリプト入門でき、その後中毒的にWeb3に浸れる体験を創ります。

あらゆるWeb2サービスをWeb3に変換

Web2サービスがデータ搾取なビジネスモデルをしていたり高額な手数料を徴収するのには運用コストの高い技術スタック的な問題があります。和らしべではこの数年間の技術的な取り組みでこれらをWeb2のUXに近い状態でWeb3に置き換えてスケールする方法論を研究しフレームワークやライブラリ等を開発してきました。DAOのタスクフォースを動員して既存のあらゆるWeb2サービスをクリプトとWeb3スタックに置き換える社会革命に挑みます。直近ではクラウドファンディングやデジタル書籍、マーケットプレイス、スキルシェア関連のサービス等がこれに当たります。手数料の民主化によって手数料を0.5%からの選択式で展開したいと思います。

ASTΞROIÐ (Dfinity / Astar Network)

HiÐΞの完全分散型グローバル版をDfinityベースで公開し、ブロックチェーンネイティブレベルで持続可能にDappsに報酬分配するAstar Networkと連結し、DAOをプロトコルで繋げるグローバルDAOを創ります。ASTΞROIÐトークンを発行して完全に分散化することを目指します。(既に独自のDfinityテストネットを構築してそこで動いています)

ビジョン - 自己実現とリーダーシップ

さて、長くなったのでもう一度ビジョンのおさらいですが、和らしべやHiÐΞのプロジェクトはクリプト・ブロックチェーンによって 『持続可能な自由』 を実現すべく開発されています。重要なのは組織や国を越えたパートナーシップで、事業を定義する法人等は一時的な箱に過ぎません。それでも国内でエクイティ調達をして上場を目指すのはなぜか?それは真にWeb3で自由を手に入れるには既存のWeb2的な仕組みで絶大なパワーを手にする必要があるからです。

和らしべはWeb2の姿をしたWeb3で既存の仕組みにトロイの木馬を仕込んで内部から変えていきます。エンドユーザーがUXのよさから気づかずに裏のWeb3の仕組みを使っている状況が理想だと思います。これは既存の株式やVC、法人組織にも同様の事が言えます。Web2/Web3両面でパワーを手に入れることで始めて影響力を持って大規模な改革を起こせると考えています。

以前広告をメディアから排除するビジョンのクリプトSNSブログプラットフォームの資金調達を外部のアフィリ広告メディアでせよと提言したところ多方面から批判を受けました。広告ビジネスモデルを変えたいのであれば広告ビジネスモデルで圧倒的なパワーを持てばよいと考えたのです。僕の考え方は変わっていません。外から摩擦を起こすよりも内側に潜り込んで内破するほうが効果的なはずです。和らしべで開発しているハイブリッド技術群はそんなサービスを実現するフレームワークやライブラリです。

一ノ瀬さんは自由を手に入れるために企業人から音楽一本で生きていくという勇気ある一歩を踏み出しました。その決断が巡り巡って今回のHiÐΞとの出会いに繋がりました。僕は自由を手に入れる為に約20年も前に日本を飛び出しています。今はWeb3をひたすら追求するという最高にエキサイティングなことにロケーションに囚われずに打ち込む毎日です。これまで世界8ヶ国に移住しました。実は今月HiÐΞのグローバル展開の為に9ヶ国目に移住する予定です。クリプトとの出会いで僕の人生はより自由になりましたがそのはるか昔に持続可能な自由を手に入れる行動を始めるという決断をしました。

Web3は持続可能な自由でありそのファンデーションは人権で包摂(インクルージョン)です。生まれた場所や環境に関係なく平等な自由を享受し自己実現の為に人生を生きれる環境を一人でも多くの人類に実現したいです。DAOによるWeb3イノベーションの加速とLearn to Earnな世界で金融を越えた教育包摂をプロトコルによって実現することを目指します。このミッションに参加するために誰もができることがあります。それはまず自身の自己実現をするロードマップのリーダーになって持続可能な自由を手に入れる決断をすることです。そして個々人の自己実現とコミュニティのビジョンが重なる部分をWeb3で共創することができます。HiÐΞではそんなDAOを次々生み出していきたいと考えています。

とはいえ分散型の世界は非情で道はまだまだ険しいです。HiÐΞで開発するサービスやツールが皆さんの自己実現と自由の獲得の一助になれば幸いです。一ノ瀬さんを加えた新生和らしべチームとDAOやコミュニティを全力で巻き込んで行くHiÐΞの新展開をどうぞよろしくお願いします!


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