記憶と記録を紡ぐNFT。Web3.0における思い出の形とは？

進化する思い出の形

突然ですが、皆さんは『思い出』をどのように残していますか？

一昔前まではグッズや現像した写真などのフィジカルベースのみで思い出を残していましたが、近年ではスマートフォンの浸透によってデジタルベースで思い出を保存する流れへと急速に変化していますね。

ここ最近では、アイドルのトレーディングカード（通称トレカ）から故エリザベス女王を偲ぶアート作品まで、ありとあらゆる『思い出』を残すツールとして新たにNFTが注目されています。

NFTが持つ非代替性とデジタル管理が可能な性質から、NFTが現代のメモリアル・アニバーサリーツールとして非常に相性の良いことがわかります。

今回の記事では、そんな思い出にまつわるNFTプロジェクトをご紹介します。

※本記事では様々なプロジェクトをご紹介していますが、プロモーションではございません。

実体験×NFT

NFT付きセレモニアルピッチ『LIONS COLLECTION』

URL：https://www.seibulions.jp/news/detail/00006048.html

はじめにご紹介する事例は、日本のプロ野球球団『埼玉西武ライオンズ』が展開するNFTプラットフォームサービス『LIONS COLLECTION』内で販売されたNFT付セレモニアルピッチです。

『LIONS COLLECTION』は、選手の試合映像や限定グッズを売り出すNFTプロジェクトとして始動しました。
今回のような、野球ファンを対象として行うNFT付セレモニアルピッチは球界初の試みとなります。

以下はNFT付セレモニアルピッチを購入した際の特典一覧です。

■ セレモニアルピッチの投球権利

■ 同伴者1名のキャッチャーとしてのイベント参加権利

■ セレモニアルピッチ時に使用したボール（試合球）

■ NFT付き特別映像

■ スタジアムDJ Risukeによる登場時の場内アナウンス

■ オリジナルネーム＆ナンバー付WILD WILD レプリカユニフォーム2枚セット

■ 当日観戦ペアチケット（ネット裏指定席【3塁】）

セレモニアルピッチの投球権をはじめ、野球ファンにはたまらない特典が盛りだくさんですね。

NFT付セレモニアルピッチの販売は、すでに第1回が2022年8月24日に、第2回が2022年9月18日に開催されており、それぞれ専用のオークションサイトにて購入が可能でした。

また、『LIONS COLLECTION』は『LINE Blockchain』を採用しており、暗号資産（仮想通貨）に詳しくない方でも簡単に購入することができます。

URL：https://lions.plmcollection.com/

上記の写真は、第1回NFT付セレモニアルピッチを購入した幼馴染バッテリーです。

一般的な始球式とは異なり、プロ野球選手は守備につかず、マスコットキャラクターのレオと購入者のみがマウンドに立ちます。

一生に一度の夢が叶った瞬間をNFTとして所持できる埼玉西武ライオンズのNFTプロジェクト、野球ファンの方は是非とも必見です。

プレゼント×NFT

NFTデジタルフラワーブーケ『メタフローリスト』

URL：https://azumamakoto.com//

次にご紹介する事例は、デジタルフラワーブーケの『AMFC META FLORIST（アズママコトフラワーセンターメタフローリスト）』。
通称『メタフローリスト』です。

『メタフローリスト』は、国や宗教、言語や文化、人種などあらゆるボーダーを越え、オンラインで世界中の人々が自由に花を贈り合うことができる新しい時代の花屋がコンセプトのNFTプロジェクトです。

URL：https://amfcmetaflorist.com

『メタフローリスト』では、独自のNFTプロトコル『VWBL（ビュアブル）』を採用。
Polygonネットワーク上で発行されているため、SBINFT MarketやOpenSeaなどのグローバルなNFTマーケットプレイスでの二次販売にも対応しています。

ユーザーがフラワーブーケを送るには、販売中のデジブーケを選び、送り主の名前とメッセージを入力するだけです。
その後、選択したデジブーケがNFT化され、送り主の元に届きます。

フラワーブーケを受け取るには、送られてきたURLより、AMFC WALLETアプリをダウンロードし、専用のウォレットを作成する必要があります。
なお現在は、スマートフォンのみの対応です。

『メタフローリスト』は、日頃の感謝を伝えたり、サプライズでプレゼントをすることができる珍しいNFTプロジェクトとなっています。
本物の花束が送られてくることはないため、捨てるモノが出ない環境にやさしい仕組みです。

推し活×NFT

アイドル思い出NFT『ありがとう！GFRIEND NFT』

URL：https://jp.thenftrecords.com/feature/gfriend/

次にご紹介する事例は、惜しまれながらも2021年5月に解散したKPOPアイドル『GFRIEND（ヨジャチング）』のありがとうNFTです。

各メンバーの個人トレカセットなど、世界限定1点のみのNFTセットをオークションで販売していました。日本円・米ドル・韓国ウォンにて決済が可能で、最終的には、コンプリートセットが 462,000円で落札されています。

URL：https://jp.thenftrecords.com/

販売元である『The NFT Records』は、アーティストに関するNFTや音楽NFTを展開する会社です。『NFT Music Metadata Standard』という独自の規格を開発し、適切な音楽NFTの実現を目指しています。

今回ご紹介した『ありがとう！GFRIEND NFT』は解散後に販売されたコレクションであるため、NFTを所有すること自体に特別な意味を持たせることになったと言えます。

チケット×NFT

記念チケットNFT『LAWSON TICKET NFT』

URL：https://l-tike.com/lawsonticket-nft/

最後にご紹介するのは、当社が携わった『LAWSON TICKET NFT』の事例です。

LAWSON TICKET（通称：ローチケ）は、コンサート・スポーツ・演劇等のイベントチケットを販売するサービスです。
ここで取り扱われているイベントチケットを保管可能な記念チケットNFTとして販売するプロジェクトが『LAWSON TICKET NFT』です。

記念チケットNFTには、座席情報と希少性の高い画像が含まれており、あの日座った座席の情報とともに、見た光景をそのまま手元に残すことができます。

URL：https://l-tike.com/play/mevent/?mid=658397

これまでに狩野英孝氏のスペシャルライブ『EIKO!GO!! SPECIAL LIVE ～SANJO!～』をはじめとして、様々な公演・イベントの記念チケットをNFT化しています。

当社が開発に携わった経緯には、「思い入れのあるイベントチケットは記念に手元に残しておきたい」というお客様の強いご要望を叶えたいというものがありました。

こうして完成した『LAWSON TICKET NFT』は、紙のチケットとデジタルチケットの両方の利点を掛け合わせた記念チケットNFTとなっています。

詳しい使い方はこちら↓

ローチケユーザー向けご利用ガイド

今後の発展に関する考察

今回は、『思い出』を残す目的としてNFTが活用されている事例をいくつかご紹介しました。
ご紹介したプロジェクト以外にも、思い出を残すツールとしてNFTを活用しているプロジェクトは日に日に増えています。

NFTが思い出を残すツールとしてさらに活用されるための鍵は、「手軽さ×非日常体験」にあると考えます。

たとえばメッセージ等を入れたNFTをタイムカプセルのようにして、指定された日に開くサービスがあっても面白そうですね。

手軽さという面においては、すでに日本で大衆化しているプリクラがヒントになるかもしれません。

そして、暗号資産（仮想通貨）の知識がない人であってもNFTを簡単に触れるようになれば、近い将来ますます身近な存在になるのではないでしょうか。

すでに当社では、SBI VCトレードと共同開発中の暗号資産（仮想通貨）を持たずにNFTの売買が行えるウォレットサービスを1月にリリースする予定です。
ぜひ下記のリンクから詳細をチェックしてみてください。

『SBI Web3ウォレット』の詳細はこちら↓

『SBI Web3ウォレット』

おわりに

当社では、今回ご紹介したローソンチケットのチケットNFTの販売等、多岐にわたってNFTの活用を支援してきました。

「NFTを発行したい」「NFTを活用したいけどどうすればいいのかわからない」など、NFTにまつわるご検討事項がありましたらぜひお気軽にご相談ください。

NFT導入のご相談は
『SBINFT コンサルティング』へ

SBINFT株式会社

「ブロックチェーンで革新的な世界を実現する」
ー Make a brilliant experience for the blockchain service ー
DAO化されたエコシステムの構築を掲げ、パブリックチェーンによるNFTマーケットプレイス『SBINFT Market』の運営及びWeb3.0を牽引するような新時代のビジネス創出を目指す。

■ 会社概要
会社名：SBINFT株式会社
所在地：東京都港区六本木一丁目6番1号泉ガーデンタワー
代表者：高長徳
設立：2015年5月

■ 事業内容
NFTマーケットプレイス事業「SBINFT Market」の提供
NFTコンサルティング事業「NFT Consulting」の提供