音楽ファイルを楽譜データにするサービスとツール / 耳コピみたいの
音楽ファイルを楽譜データにするサービスとツール / 耳コピみたいの
1. はじめに
概要
音楽を聴いて楽譜に書き起こす、いわゆる「耳コピ」は、音楽を深く理解する上で重要なスキルですが、時間と労力を要する作業でもあります。近年、音楽ファイルから自動的に楽譜データを作成したり、その作業を支援したりするツールが数多く登場しており、音楽制作や学習の現場においてその利便性が注目されています。本報告書では、音楽ファイルを楽譜データに変換するためのオンラインサービス、Pythonを用いたソリューション、そしてインストール型のソフトウェアについて、それぞれの特徴、利用方法、料金体系などを詳細に調査し、その結果をまとめたものです。本報告書が、音楽の採譜に関心を持つ皆様が、ご自身のニーズや技術レベルに最適なツールを選択する一助となれば幸いです。
レポートの構成
本報告書は、主に3つのセクションで構成されています。第2章では、Webブラウザ上で利用できるオンラインサービスについて、その概要と具体的なサービスの詳細を解説します。第3章では、プログラミング言語Pythonを用いて音楽ファイルを解析し、楽譜データを作成するためのライブラリやツールについて調査結果を報告します。第4章では、コンピュータにインストールして使用するタイプの音楽自動採譜ソフトウェアについて、その機能や価格などを比較検討します。各セクションでは、それぞれの方法における使い方と料金を含めて分かりやすく解説し、最後に、これらの方法のメリット・デメリットを比較検討し、利用者のニーズに合わせた推奨事項を提示します。
2. 音楽ファイルを自動で楽譜に変換するオンラインサービス
概要
オンラインサービスは、ソフトウェアのインストールが不要で、Webブラウザがあれば手軽に利用できるため、技術的な知識が少ないユーザーにとって便利な選択肢となります。これらのサービスは、通常、人工知能(AI)アルゴリズムを用いてオーディオファイルを解析し、楽譜データを生成します。一般的な利用の流れとしては、ユーザーが音楽ファイルをアップロードするか、YouTubeなどの音楽配信サービスのURLを入力すると、サービス側で自動的に解析が行われ、楽譜データが提供されるという形になります。
主要なオンラインサービスの紹介
Klangio
サービス概要: Klangioは、オーディオ解析に特化したオンラインサービスであり、特にピアノ演奏の音源から高精度な楽譜を生成することで知られています 1。ピアノ以外の楽器にも対応しており、Webブラウザを通じてPCやスマートフォンから簡単にアクセスできます 1。Klangioは、無料プランと有料プランを提供しており、有料版ではより高度な解析精度が期待できます 1。
対応ファイル形式: Klangioは、WAV、MP3、MP4、MIDI、FLACなど、多様なオーディオファイル形式に対応しています。また、YouTubeのURLを入力して直接採譜することも可能です 2。
楽譜データの出力形式: 生成された楽譜データは、PDF、MIDI、MusicXML、GuitarProといった複数の形式でダウンロードできます 2。これにより、ユーザーは自身の使用する楽譜作成ソフトウェアや環境に合わせてデータを利用できます。
利用方法: Klangioの利用は非常に簡単です。まず、Webサイトにアクセスし、オーディオファイルをアップロードするか、YouTubeのリンクを貼り付けるか、あるいは直接録音を行います 2。次に、KlangioのAIが自動的に音楽を解析し、楽譜を生成します。最後に、生成された楽譜をWebブラウザ上で確認し、必要に応じて編集した後、希望の形式でダウンロードできます 2。無料トライアルでは、最初の20秒間の採譜を試すことができます 2。
料金体系: Klangioには無料プランがあり、20秒までのオーディオファイルの採譜とPDF形式でのダウンロードが可能です 3。より長時間の採譜や高度な機能を利用したい場合は、有料プランであるKlangio Studio Proが用意されています。年間契約の場合は月額$5.99(年払い)、月額契約の場合は月額$14.99となっており、どちらのプランも無制限の採譜、最長15分までのファイルに対応、編集モードの利用、PDF、MIDI、MusicXML、GuitarPro形式でのダウンロード、そしてDAW用のプラグインが含まれます 3。Proプランには14日間の返金保証があり、割引はすべての更新に適用され、いつでもキャンセル可能です 3。
メリット: ピアノ曲に対して特に高い精度を発揮し、Webベースで手軽に利用できる点が大きなメリットです 1。また、ピアノ以外の楽器にも対応しており、編集ツールや多様な出力形式も備えているため、幅広いニーズに対応できます。
デメリット: 複雑な楽曲の場合、完全に正確な楽譜が得られない可能性があり、手動での修正が必要になる場合があります 1。また、無料版は20秒の制限があるため、フルサイズの楽曲を試すには有料プランへの加入が必要です。
考察: Klangioは、楽器の種類に特化したAIモデルを開発しており 2、これにより汎用的なツールよりも高い精度での採譜が期待できます。無料プランの提供は、ユーザーがサービスを試してから有料プランに移行するかどうかを判断する上で有効です。また、Piano2Notes、Guitar2Tabs、Sing2Notes、Drum2Notes、MelodyScannerといった個別のアプリが存在することは 2、特定の楽器や用途に特化したニーズに応えるための戦略と考えられます。MuseHubとの連携 4 は、デスクトップの楽譜作成ソフトウェアとの互換性を示唆しており、より高度な編集作業へのスムーズな移行を可能にする可能性があります。
Melody Scanner
サービス概要: Melody Scannerは、音楽をピアノアレンジやリードシートに自動的に変換するAIツールとして提供されています 1。
対応ファイル形式: MP3、MIDI、MusicXML、そしてYouTubeのリンクに対応しています 10。
楽譜データの出力形式: PDF、MIDI、MusicXML形式で出力可能です 10。
利用方法: Webサイト上でオーディオファイルをアップロード、録音、またはYouTubeのリンクを貼り付けることで利用できます 6。AIによる解析後、楽譜を閲覧、編集、ダウンロードできます。無料プランでは、最長1分の録音と40小節までの楽譜作成が可能です 6。
料金体系: 無料プランに加え、年間サブスクリプション(年払い$49.99)と月間サブスクリプション(月額$9.99)が用意されています。有料プランでは、最長5分の録音、フルサイズの楽譜表示、カスタムPDFエクスポート、MIDI/MusicXMLエクスポートなどの機能が利用できます 6。
メリット: YouTubeのリンクに対応している点や、クラウドに保存できる点が便利です 1。AIによるピアノアレンジやリードシートの作成機能も特徴です 1。
デメリット: 無料プランでは録音時間と楽譜の長さに制限があります 6。また、現在ソロ楽器のみをサポートしており、複数の楽器を含む楽曲には対応していません 10。
考察: Melody Scannerは、ピアノアレンジやリードシート作成に特化しているため、これらの形式に関心のあるユーザーに適しています。YouTubeからの直接採譜機能は、オンラインで音楽を見つけることが多いユーザーにとって非常に便利です。ただし、複数楽器を含む楽曲には対応していないため、その点は考慮が必要です。
Sheet Music Generator
サービス概要: Sheet Music Generatorは、カスタマイズオプションを備えた効果的なAIピアノ譜作成ツールとして紹介されています 5。
対応ファイル形式: MP3、WAV、MIDI形式に対応しています 5。
楽譜データの出力形式: 明示的な記載はありませんが、標準的な楽譜形式での出力が想定されます。
利用方法: Webサイト上で、テンポ、調号、拍子記号などのパラメータをカスタマイズし、「生成する」をクリックすると、オリジナルの楽譜をダウンロードできます 5。
料金体系: スニペット内には明示的な記載がありません。
メリット: 豊富なカスタマイズ機能、すっきりとしたインターフェース、複数のファイル形式への対応、高い精度が挙げられています 5。
デメリット: 料金に関する情報が不足しています。
考察: カスタマイズ性に重点を置いていることから、ユーザーが楽譜の出力形式や詳細設定を細かく調整したい場合に適していると考えられます。料金体系が不明なため、他のサービスと比較する際には追加の調査が必要です。
Flat.io
サービス概要: Flat.ioは、リアルタイムでの共同作業が可能なAI採譜ツールとして知られており、オンラインでのデータ保存に適しています 5。音楽教師や生徒の間で広く活用されているAI楽譜リーダーとしても紹介されています 5。
対応ファイル形式: スニペット内には明示的な記載がありません。
楽譜データの出力形式: スニペット内には明示的な記載がありません。
利用方法: スニペット内には詳細な記載がありません。
料金体系: スニペット内には明示的な記載がありません。
メリット: リアルタイムでの共同作業が可能であり、オンラインで安全にデータを保存できる点がメリットとして挙げられています 5。教育現場での利用が多いことも特徴です。
デメリット: 利用方法や料金に関する詳細な情報がスニペットからは得られません。
考察: 共同作業機能は、複数人で音楽プロジェクトに取り組むユーザーにとって非常に有用です。教育現場での普及は、その使いやすさを示唆していると考えられます。
La Touche Musicale
サービス概要: 音源から楽譜を作成できるおすすめのオンラインツールの一つとしてリストアップされています 5。
対応ファイル形式: スニペット内には明示的な記載がありません。
楽譜データの出力形式: スニペット内には明示的な記載がありません。
利用方法: スニペット内には詳細な記載がありません。
料金体系: スニペット内には明示的な記載がありません。
メリット: 音源からの楽譜作成に適していると推奨されています 5。
デメリット: 利用方法や料金に関する詳細な情報がスニペットからは得られません。
考察: おすすめツールとして挙げられているものの、詳細な機能や料金体系については更なる情報が必要です。
mimicopy (プロによる採譜サービス)
サービス概要: mimicopyは、プロの音楽家による手動での採譜を依頼できるサービスです 1。AIによる自動採譜とは異なり、人間の専門知識と技術によって高精度な楽譜作成が行われます。
対応ファイル形式: オーディオファイルやYouTubeのリンクに対応しており 13、録音された音源から特定の楽器のみを抽出して採譜することも可能です 13。
楽譜データの出力形式: メロディー譜、ギタータブ譜、ピアノ弾き語り譜など、様々な楽譜スタイルに対応しており、コード表記や歌詞の追加も可能です 13。
利用方法: Webサイトから、採譜してほしい楽曲のURLやファイルを指定し、希望する楽譜スタイルやオプションを選択して依頼します 13。サービスによっては、依頼内容に基づいて見積もりが行われます 13。
料金体系: 楽曲の複雑さ、長さ、希望する楽譜の形式によって料金は変動します 1。例として、ココナラでは1,500円から、USCORE、SCORE CREATIONではピアノなどの和音楽器が9,900円から、WINDS SHEET MUSICではピアノなどの鍵盤楽器が2,500円からとなっています 1。楽譜作成.COMでは、32小節まで7,300円からとなっています 1。mimicopyのプロフェッショナルサービスでは、単音メロディーの採譜が3,800円から、歌詞・メロディー・コードの採譜が6,600円からなど、詳細な料金体系が公開されています 14。
メリット: プロの音楽家が手動で採譜するため、非常に高い精度が期待できます。特定の楽器の抽出や多様な楽譜スタイルへの対応など、自動採譜では難しい細かな要望にも応えられます 1。
デメリット: 自動採譜サービスと比較して費用が高くなる傾向があり、納期も楽曲の複雑さによって変動します 1。
考察: 高い精度を求める場合や、自動採譜では対応が難しい複雑な楽曲、特殊な楽譜形式を希望するユーザーにとって、プロによる採譜サービスは最適な選択肢となります。料金は高めになりますが、その分、品質と信頼性が期待できます。ココナラなどのプラットフォームを通じて、様々なプロの音楽家に手軽に依頼できる点も魅力です。
その他のオンラインサービス
上記以外にも、ココナラ 1、USCORE(ユースコア) 1、SCORE CREATION 1、WINDS SHEET MUSIC 1、楽譜作成.COM 1 など、オンラインで採譜を依頼できるサービスが多数存在します。これらのサービスは、それぞれ料金体系や得意とする楽器、楽譜の種類などが異なるため、自身のニーズに合わせて比較検討することが重要です。
オンラインサービスの比較表
サービス名 | 対応ファイル形式 | 出力形式 | 無料プラン | 開始価格 | 主なメリット | 主なデメリット |
Klangio | WAV, MP3, MP4, MIDI, FLAC, YouTubeリンク | PDF, MIDI, MusicXML, GuitarPro | あり | 月額$5.99 (年払) | 高精度、多様なファイル形式と出力形式、編集機能 | 複雑な楽曲は要修正、無料版は20秒まで |
Melody Scanner | MP3, MIDI, MusicXML, YouTubeリンク | PDF, MIDI, MusicXML | あり | 月額$9.99 | YouTubeリンク対応、クラウド保存、ピアノアレンジ・リードシート作成 | 無料版は録音時間と楽譜の長さに制限、ソロ楽器のみ対応 |
Sheet Music Generator | MP3, WAV, MIDI | 不明 | 不明 | 不明 | 豊富なカスタマイズ機能、高精度 | 料金不明 |
Flat.io | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | リアルタイム共同作業、オンラインデータ保存、教育現場で広く利用 | 利用方法、料金不明 |
La Touche Musicale | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 音源からの楽譜作成に適している | 利用方法、料金不明 |
mimicopy (サービス) | オーディオファイル、YouTubeリンク | メロディー譜、ギタータブ譜、ピアノ弾き語り譜など | 不明 | ¥3,800〜 | プロによる高精度な採譜、多様な楽譜スタイル、特定の楽器の抽出可能 | 費用が高め、納期は楽曲による |
ココナラ | 不明 | 不明 | 不明 | ¥1,500〜 | プロの音楽家による採譜依頼が可能 | サービスの質は出品者による |
USCORE | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | プロの音楽家による採譜依頼が可能 | 詳細不明 |
SCORE CREATION | 不明 | 不明 | 不明 | ¥9,900〜 | 年間制作実績豊富、顧客満足度高 | ピアノなどの和音楽器が対象 |
WINDS SHEET MUSIC | 不明 | 不明 | 不明 | ¥2,500〜 | 現役・元プロミュージシャンや演奏講師が在籍、オーダーメイドにも対応 | 鍵盤楽器、ギター、ベースが対象 |
楽譜作成.COM | 不明 | 不明 | 不明 | ¥7,300〜 | 絶対音感を持つプロが採譜、納品後の修正無料 | 32小節までの料金 |
3. Pythonによる音楽ファイル解析と楽譜データ作成
概要
Pythonは、音楽解析のための強力なライブラリが豊富に存在するため、プログラミングスキルを持つユーザーにとっては、音楽ファイルを解析し、楽譜データを作成するための選択肢となります。このアプローチは、高度なカスタマイズや自動化が可能である一方、ある程度のプログラミング知識が求められます。オーディオファイルから直接楽譜を生成する処理は複雑ですが、これらのライブラリを利用することで、音楽の特徴を抽出したり、MIDIやMusicXMLなどの記号音楽フォーマットを操作したりすることが可能です。
主要なPythonライブラリとツールの紹介
librosa
ライブラリ概要: librosaは、音楽・音声解析のためのPythonパッケージであり、音楽情報検索システムを構築するための基本的な機能を提供します 16。
基本的な使い方: librosaは、オーディオファイルの入出力、デジタル信号処理、特徴量抽出、オンセット検出、ビートやテンポの解析、スペクトログラム分解など、多岐にわたる機能を提供します 16。ただし、提供された情報からは、オーディオファイルを直接楽譜データに変換する機能は明示されていません。
必要なプログラミングスキル: Pythonプログラミングの知識と、基本的な信号処理の概念を理解していることが望ましいです。
出力可能な楽譜データの形式: 主にオーディオの特徴量や解析結果を出力するものであり、直接的な楽譜フォーマット(MusicXMLなど)の出力は標準機能としては提供されていません。しかし、解析結果を基に、他のライブラリと連携してMIDIなどの記号音楽データを生成することは可能です。
メリット: 強力なオーディオ解析能力、豊富なドキュメント、音楽研究分野で広く利用されています。
デメリット: オーディオから直接楽譜を生成する機能はなく、そのような機能を実装するには高度なプログラミングが必要となります。
考察: librosaは、音楽ファイルの音響的な特性を分析するための基盤となるライブラリです。直接的な楽譜生成には向きませんが、音楽の構造や特徴を理解し、それを何らかの形で楽譜表現に結びつけたい場合に役立つ可能性があります。音楽信号処理や機械学習の知識を持つユーザーにとって、カスタマイズされたツール開発の基盤として活用できるでしょう。
music21
ライブラリ概要: music21は、MIDIやLilypondといった音楽記譜フォーマットを扱うことができる音楽解析ライブラリとして紹介されています 17。
基本的な使い方: 楽譜の解析や操作、ベース譜とトレブル譜の分離、オクターブ違いの音符の検出などが可能です。また、Lilypond形式で楽譜データを出力し、それをPDFに変換することができます 17。
必要なプログラミングスキル: Pythonの高度な知識と、音楽理論の理解が必要です。
出力可能な楽譜データの形式: Lilypond形式で出力でき、Lilypondコンパイラを用いることでPDF形式の楽譜を生成できます 17。
メリット: 音楽記譜と解析に特化しており、様々な記号音楽フォーマットに対応しています。Lilypondを通じて楽譜をPDFとして出力できる点もメリットです。
デメリット: オーディオファイルを直接入力として扱うことはできず、MIDIやMusicXMLなどの既存の記号音楽データが必要です。また、利用にはプログラミングスキルと音楽理論の知識が求められます。提供されたスニペットによると、公式サイトにアクセスできない状況 18 であり、情報収集や利用に支障がある可能性があります。
考察: music21は、既存のデジタル楽譜データ(MIDI、MusicXMLなど)を解析・操作し、楽譜として出力したい場合に有効なライブラリです。オーディオファイルからの直接的な楽譜生成はできませんが、記号音楽データを扱う上では強力なツールとなります。公式サイトの状況は懸念点です。
partitura
ライブラリ概要: partituraは、MusicXML、MIDI、Humdrum kern、MEIといった記号音楽情報を扱うためのPythonパッケージです 19。
基本的な使い方: 様々な楽譜フォーマットの読み込みと書き出し、楽譜のパートへのアクセス、ピアノロール表現への変換などが可能です 19。また、加算合成を用いてWAVオーディオファイルとして出力することもできます 19。
必要なプログラミングスキル: Pythonプログラミングのスキルと、楽譜フォーマットに関する知識が必要です。
出力可能な楽譜データの形式: MusicXML、MIDI、Humdrum kern、MEI形式を主に扱います。WAVオーディオファイルへの出力も可能です 19。
メリット: 幅広い記号音楽フォーマットに対応しており、基本的な楽譜データの操作や分析が可能です。
デメリット: オーディオファイルを直接楽譜に変換する機能はなく、既存の記号音楽データを扱うことに特化しています。
考察: partituraは、様々な形式のデジタル楽譜を扱う必要があるユーザーにとって便利なツールです。特に、MusicXMLやMIDI形式のファイルを操作したり、異なる形式間で変換したりする際に役立ちます。オーディオ出力機能は、作成・編集した楽譜の確認に利用できるでしょう。
allin1
ライブラリ概要: allin1は、「All-In-One Music Structure Analyzer」として、オーディオファイルからテンポ(BPM)、ビート、ダウンビート、楽曲の構成要素(イントロ、バース、コーラスなど)のラベルを予測するライブラリです 20。
基本的な使い方: オーディオファイルを解析し、テンポ、ビート位置、ダウンビート位置、楽曲セグメントの境界とラベルなどの分析結果を返します。結果の可視化や音による表現(ソニフィケーション)も可能です 20。
必要なプログラミングスキル: Pythonの基本的なプログラミングスキルが必要です。
出力可能な楽譜データの形式: 主にテンポ、ビート位置などの分析データや、その可視化・音表現であり、標準的な楽譜記譜形式での出力は行いません。
メリット: オーディオファイルから楽曲の構造を自動的に分析し、テンポや形式に関する貴重な情報を提供します。
デメリット: 直接的に楽譜記譜を生成するわけではありません。楽曲のより高レベルな構造分析に焦点を当てています。
考察: allin1は、個々の音符を楽譜に起こすのではなく、楽曲全体の構成やリズム構造を理解するのに役立つライブラリです。自動採譜の結果を補完したり、手動採譜の際の参考情報として活用したりすることが考えられます。
Pythonライブラリとツールの比較表
ライブラリ/ツール名 | 主な機能 | オーディオから直接楽譜? | 必要なプログラミングスキル | 主な出力形式(楽譜関連) |
librosa | 音楽・音声解析、特徴量抽出、ビート検出など | いいえ | Python、信号処理の基礎 | 特徴量、解析結果(直接的な楽譜形式ではない) |
music21 | 音楽記譜と解析、MIDI/Lilypondの扱い、楽譜のPDF出力 | いいえ | Python、音楽理論 | Lilypond形式(PDF変換可能) |
partitura | MusicXML、MIDIなどの記号音楽フォーマットの読み書き、操作、WAV出力 | いいえ | Python、楽譜フォーマットの知識 | MusicXML、MIDI、WAV |
allin1 | オーディオからの楽曲構造分析(テンポ、ビート、セグメントなど) | いいえ | Pythonの基礎 | 分析データ、可視化、音表現 |
4. インストール型の音楽自動採譜ソフトウェア
概要
インストール型の音楽自動採譜ソフトウェアは、コンピュータにインストールして使用する専用アプリケーションであり、オンラインサービスと比較して、より高度な機能や高い精度を提供する可能性があります。これらのソフトウェアは、通常、様々なオーディオファイル形式に対応し、楽譜データとして出力する機能を備えています。ただし、ソフトウェアのインストールが必要であり、オペレーティングシステムの要件や費用が発生する場合があります。
主要なソフトウェアの紹介
mimiCopy (耳コピ支援ソフトウェア)
ソフトウェア概要: mimiCopyは、「耳コピ支援」を目的としたソフトウェアであり、WindowsとMacに対応しています 1。再生速度の調整(50%〜200%)、ループ再生(最大3箇所)、音程解析(ピッチの可視化)、柔軟なオーディオルーティング、フォルダ再生、メモ機能、波形表示、クイック巻き戻しなど、手動による採譜作業をサポートする豊富な機能を提供します 1。iOSアプリ版も存在します 1。Pro版では、ファイルエクスポート、共有機能、イコライザー機能などが追加されます 22。
対応OS: Windows、Mac、iOS 1。
主な機能: 耳コピ支援、再生速度調整、ループ再生、音程解析、オーディオルーティング、フォルダ再生、メモ機能、波形表示、クイック巻き戻し 1。Pro版では、ファイルエクスポート、共有、イコライザー機能が利用可能です 22。
利用方法: 音楽ファイルをインポートし、再生コントロールや解析ツールを使用して、手動での採譜作業を支援します 1。
価格: 無料版が利用可能です 1。iOSアプリ版のPro版へのアップグレードは$4.99の一回払いで、アプリ内課金もあります 23。デスクトップ版は、無料の基本機能に加え、無料のユーザー登録でPro版の機能が利用可能になるようです 25。なお、「mimicopy」(スペルに注意)というプロによる採譜サービスも存在し、そちらは別途料金体系となっています 14。
メリット: 手動での細かい修正がしやすい、直感的な操作が可能、無料版がある、複数のプラットフォームに対応しています 1。
デメリット: 完全な自動採譜ではなく、依然として手動での作業が必要となります 1。
考察: mimiCopyは、自動採譜を行うソフトウェアではなく、あくまで耳コピ作業を効率化するためのツールです。再生速度の調整やループ機能など、音楽学習者や手動で採譜を行いたいユーザーにとって非常に役立つでしょう。無料版と有料版の存在により、ユーザーは自身のニーズに合わせて選択できます。「mimiCopy」(ソフトウェア)と「mimicopy」(サービス)の区別を明確にしておく必要があります。
AnthemScore
ソフトウェア概要: AnthemScoreは、AIを用いた自動音楽採譜ソフトウェアであり、MP3やWAVなどのオーディオファイルを楽譜に変換します 26。Windows、Mac、Linuxに対応しています 27。
対応OS: Windows、Mac、Linux 27。
主な機能: 自動音符検出、簡単な修正ツール(音符のインテリジェントな追加・削除)、時間節約機能(セクションのコピー&ペースト、テンポ調整)、楽器に合わせたカスタマイズ(異なる楽器の楽譜形式、標準譜/タブ譜)、高度な編集オプション(拍子記号や調号の変更、三連符、小節の挿入・削除) 27。
利用方法: MP3またはWAV形式のオーディオファイルを開くと、ソフトウェアが自動的に音符を検出し、楽譜を生成します。その後、編集ツールを使用して楽譜を修正できます 27。
価格: 無料トライアル版(最初の30秒、合計100回まで)が提供されています 27。有料版には、Lite($31)、Professional($42)、Studio($107)があり、機能が段階的に追加されます(音符編集、スペクトログラム表示、オーディオ再生など) 27。買い切り型であり、サブスクリプションは不要です 27。
メリット: AIによる自動採譜、高度な編集オプション、多様な出力形式(PDF、MusicXML、MIDI)、楽器に合わせたカスタマイズが可能です 26。
デメリット: 無料トライアル版には制限があり、高度な機能は有料版でのみ利用可能です 26。自動採譜の精度は、楽曲の複雑さによって変動する可能性があります。
考察: AnthemScoreは、自動採譜に特化したソフトウェアであり、ユーザーの労力を大幅に削減することを目的としています。異なる価格帯のバージョンが用意されているため、ユーザーは自身のニーズと予算に合わせて選択できます。無料トライアル版で、その精度を試すことができるのも利点です。
ScoreCloud
ソフトウェア概要: ScoreCloudは、録音された音楽を楽譜に変換できるインテリジェントな楽譜作成ソフトウェアとして紹介されています 26。オーディオとMIDI入力に対応しており 28、PCとMacで利用できます 29。iOS版(ScoreCloud Express)も提供されています 29。
対応OS: Windows、Mac、iOS(ScoreCloud Express) 29。
主な機能: オーディオ(MP3、YouTube)またはMIDIからの自動リードシート作成、複数の声部の追加、編集および編曲ツール、MIDIキーボードサポート、多様な出力形式、クラウド同期 26。iOS版のScoreCloud Expressでは、歌ったりハミングしたりすることで楽譜を作成できます 29。
利用方法: オーディオまたはMIDIを録音またはインポートすると、ソフトウェアがそれを楽譜に採譜します。その後、編集ツールで楽譜を修正できます 29。
価格: 無料版(最大10曲まで保存可能)が提供されています 29。有料プランには、PLUS(月額$4.99)、SONGWRITER(月額$10.99)、PRO(月額$19.99)があり、無制限の曲数、印刷時のウォーターマークなし、YouTubeインポート、ローカル保存などの追加機能が利用できます 29。
メリット: オーディオまたはMIDIからの即時楽譜生成、直感的なインターフェース、無料版あり、クラウド同期、多様な音楽要素に対応しています 26。
デメリット: 無料版では保存できる曲数に制限があり、一部の高度な機能は有料プランでのみ利用可能です 29。
考察: ScoreCloudは、自動採譜とユーザーによる編集のバランスが取れたソフトウェアです。無料版で基本的な機能を試すことができ、必要に応じて有料プランにアップグレードできます。YouTubeからのインポート機能も便利です。
Notion 6
ソフトウェア概要: プロフェッショナル向けの自動採譜ソフトウェアとして紹介されています 26。
対応OS: スニペット内には明示的な記載がありません。
主な機能: プロフェッショナルグレードのツール、豊富な楽器ライブラリ 26。
利用方法: スニペット内には詳細な記載がありません。
価格: スニペット内には詳細な記載がありません。
メリット: プロフェッショナルグレードの自動採譜機能 26。
デメリット: 料金や詳細な機能については、スニペットからは情報が得られません。
考察: プロフェッショナルな利用を想定したソフトウェアであるため、高い精度と高度な機能が期待されますが、詳細については更なる調査が必要です。
MuseScore
ソフトウェア概要: 無料でオープンソースの楽譜作成・記譜ソフトウェアとして紹介されています 26。
対応OS: Linux、おそらくWindowsとMacにも対応(一般的な楽譜作成ソフトウェアであることから推測されます) 31。
主な機能: 主に楽譜の作成と編集を行うためのソフトウェアです。MIDIキーボードからの入力や、MusicXML、MIDIなどの様々なフォーマットでのインポート/エクスポートに対応しています 31。自動オーディオ採譜機能については、スニペット内では明示されていません 1。
利用方法: ユーザーは手動で楽譜データを入力またはインポートして、楽譜を作成および編集します。
価格: 無料かつオープンソースです 26。
メリット: 無料で利用でき、包括的な楽譜作成機能、大規模なコミュニティサポートがあります 26。
デメリット: スニペット内では、自動オーディオ採譜機能があるとは明記されていません。
考察: MuseScoreは、楽譜作成・編集ツールとしては非常に強力ですが、オーディオファイルからの自動採譜を主な機能としているわけではないようです。手動での楽譜作成や、MIDIなどの記号音楽データからの楽譜作成には適しています。
Sibelius
ソフトウェア概要: 長年にわたり利用されているプロフェッショナル向けの楽譜作成ソフトウェアです 26。
対応OS: スニペット内には明示的な記載はありませんが、おそらくWindowsとMacに対応しています。
主な機能: 作曲、編曲、浄書のためのフルツールセット、AIを活用した機能、高度なレイアウトオプション、クラウドパブリッシング、デバイス間の互換性 32。Sibelius ArtistとSibelius Ultimateの2つのバージョンがあり、機能が異なります 32。
利用方法: 主に楽譜の作成と編集に使用されます。スニペット内では、自動オーディオ採譜については明示されていません。
価格: サブスクリプションベース(例:Sibelius Artist 年間$99、Sibelius Ultimate 年間$159、割引あり)。Sibelius Ultimateの無料トライアル版があります 32。
メリット: 業界標準の楽譜作成ソフトウェアであり、プロフェッショナルな利用に適した高度な機能を備えています 32。
デメリット: サブスクリプションベースであり、スニペット内では自動オーディオ採譜機能については明記されていません。
考察: Sibeliusは、プロの音楽家にとって強力な楽譜作成ツールですが、提供された情報からは、オーディオファイルからの自動採譜が主要な機能とは言えません。高度な楽譜作成・編集機能が求められる場合に適しています。
Garageband
ソフトウェア概要: macOSおよびiOS向けの無料のDAW(デジタルオーディオワークステーション)であり、MIDI入力から自動的に楽譜を生成できます 28。簡単なオーディオ入力に対しても無料の音楽採譜プログラムとして機能しますが、エラーが発生する可能性があります 28。
対応OS: macOS、iOS 28。
主な機能: 録音、編曲、編集。MIDI録音を自動的に楽譜に変換できます 28。
利用方法: MIDI楽器を使用して音楽を録音すると、Garagebandが自動的に採譜します。オーディオファイルの場合、楽器を分離したり、Melodyneのようなプラグインを使用したりする必要がある場合があります 28。
価格: Appleデバイスのユーザーは無料で利用できます 28。
メリット: MacおよびiOSユーザーは無料で利用可能、MIDI入力の自動採譜、本格的なDAWとしても機能します 28。
デメリット: 主にMIDI採譜用であり、オーディオ採譜は複雑でエラーが発生しやすい可能性があり、Appleプラットフォームに限定されています 28。
考察: Garagebandは、Appleユーザー、特にMIDI楽器を使用するユーザーにとって優れた無料の選択肢です。オーディオ採譜機能は限定的であるため、その点に注意が必要です。
Dorico
ソフトウェア概要: Steinberg社の音楽記譜ソフトウェアであり、特にキーボード音楽のポリフォニックMIDI入力を得意としています 28。無料の「SE」バージョンが提供されています 28。
対応OS: スニペット内には明示的な記載はありませんが、おそらくWindowsとMacに対応しています。
主な機能: ポリフォニックMIDIの採譜、特にキーボード音楽に優れており、記譜ソフトウェアと録音ソフトウェアの機能を兼ね備えています 28。
利用方法: MIDIデータを録音またはインポートすると、Doricoが採譜します。
価格: 無料の「SE」バージョンがあります。有料版も用意されています 28。
メリット: MIDI採譜、特にポリフォニックなキーボード音楽に適しており、無料版が利用可能です 28。
デメリット: オーディオ採譜機能については、スニペット内では詳細が述べられていません。MIDI採譜に重点を置いているようです。
考察: Doricoは、主にMIDIを使用するユーザー、特にキーボード音楽を制作するユーザーにとって強力なツールです。無料版があるため、手軽に試すことができます。
Music Transcription Studio by Klangio
ソフトウェア概要: Klangio社によるインストール型のソフトウェアで、AIを使用してオーディオを楽譜、MIDI、ギタータブ譜に採譜します 4。ピアノ、ギター、ドラム、ベース、ボーカルなど、複数の楽器に対応しています 4。
対応OS: スニペット内には明記されていませんが、インストール型のアプリケーションであるため、おそらくWindowsまたはMacに対応していると考えられます。
主な機能: 複数の楽器の認識、高品質な採譜、ユーザーフレンドリーなインターフェース(アップロード/録音/YouTubeリンク)、多様なエクスポートオプション(PDF、MIDI、MusicXML、GuitarPro) 4。MuseScoreとの連携による編集機能も備えています 4。
利用方法: オーディオをアップロード、録音、またはYouTubeリンクを入力して採譜を行います。その後、MuseScoreで編集できます 4。
価格: 購入とサブスクリプションが必要であると述べられていますが、スニペット内には価格の詳細はありません 12。50%オフのプロモーションが行われていたという記述があります 4。
メリット: AIによる自動採譜、複数の楽器に対応、多様なエクスポート形式、MuseScoreとの連携 4。
デメリット: スニペット内には価格情報がありません。
考察: このソフトウェアは、オンラインサービスとして提供されているKlangioのインストール版であり、複数の楽器に対応している点やMuseScoreとの連携機能が魅力です。価格の詳細が不明なため、他のソフトウェアと比較する際には追加の調査が必要です。
インストール型ソフトウェアの比較表
ソフトウェア名 | 対応OS | 主な機能(採譜関連) | 価格(無料版有無) | 主なメリット | 主なデメリット |
mimiCopy | Windows, Mac, iOS | 耳コピ支援(速度調整、ループ、音程解析など) | 無料版あり、iOS版は有料アップグレード | 手動採譜を強力にサポート、直感的 | 完全自動採譜ではない |
AnthemScore | Windows, Mac, Linux | AIによる自動採譜、高度な編集、楽器別フォーマット | 無料トライアルあり、有料版は買い切り | 高精度な自動採譜、豊富な編集機能 | 無料トライアルは制限あり |
ScoreCloud | Windows, Mac, iOS | オーディオ/MIDIからの自動楽譜生成、クラウド同期 | 無料版あり(保存数制限)、有料プランはサブスクリプション | 即時楽譜生成、直感的、クラウド連携 | 無料版は機能制限あり |
Notion 6 | 不明 | プロフェッショナルな自動採譜、豊富な楽器ライブラリ | 不明 | プロフェッショナルグレードの自動採譜 | 価格、対応OS不明 |
MuseScore | Linux (おそらくWindows, Macも) | 楽譜作成・編集(自動採譜機能は明記なし) | 無料(オープンソース) | 無料、高機能な楽譜作成 | 自動オーディオ採譜機能は不明 |
Sibelius | 不明 | 楽譜作成・編集、AI機能、高度なレイアウト | サブスクリプション、無料トライアルあり | 業界標準、プロフェッショナル向けの高機能 | サブスクリプション、自動オーディオ採譜機能は不明 |
Garageband | macOS, iOS | MIDI入力からの自動採譜、オーディオ採譜も可能(精度は不明) | 無料 | Appleユーザーは無料、MIDI採譜は得意 | オーディオ採譜は限定的、Appleプラットフォーム限定 |
Dorico | 不明 | ポリフォニックMIDI採譜(特にキーボード)、無料版あり | 無料版あり、有料版もあり | MIDI採譜に強い、無料版あり | オーディオ採譜は不明 |
Music Transcription Studio by Klangio | 不明 | AIによるオーディオからの自動採譜、複数楽器対応 | 価格不明(購入とサブスクリプション) | 高精度、複数楽器対応、MuseScore連携 | 価格不明 |
5. 各方法の比較検討と推奨
オンラインサービス、Python、ソフトウェアのメリット・デメリットの比較
オンラインサービス
メリット: 利便性が高く、ソフトウェアのインストールが不要で、AIによる自動採譜が手軽に利用できます。様々なデバイスからアクセス可能な点も魅力です。
デメリット: インターネット接続が必要であり、精度はサービスによって異なり、無料プランには機能制限がある場合が多いです。また、ファイルをアップロードすることによるプライバシーへの懸念も考えられます。
考察: オンラインサービスは、手軽に自動採譜を試したいユーザーや、特別なソフトウェアをインストールしたくないユーザーに適しています。
Pythonによる音楽ファイル解析
メリット: 高度なカスタマイズと制御が可能であり、音楽解析に特化した強力なライブラリを利用できます。自作のツールやワークフローに統合することも可能です。ライブラリ自体はオープンソースであることが多く、費用を抑えられます。
デメリット: プログラミングスキルが必要であり、オーディオファイルから直接楽譜を生成するには高度な知識と労力が求められます。初心者には学習コストが高いです。
考察: Pythonは、プログラミングスキルを持ち、特定の分析ニーズがあるユーザーや、独自の採譜ツールを開発したいユーザーに適しています。
インストール型の音楽自動採譜ソフトウェア
メリット: 音楽採譜に特化した機能が豊富で、オンラインサービスよりも高い精度や高度な編集オプションを備えている可能性があります。オフラインでの作業が可能です。
デメリット: ソフトウェアのインストールが必要であり、有料の場合が多いです(買い切りまたはサブスクリプション)。OSの互換性も考慮する必要があります。
考察: インストール型ソフトウェアは、より高い精度と豊富な機能を求めるユーザーや、オフラインでの作業を希望するユーザーに適しています。
利用者のニーズに合わせた推奨事項
初心者で手軽に試したい場合
まずは、Klangioの無料トライアル(最初の20秒)や、Melody Scannerの無料プラン(機能制限あり)を試してみるのが良いでしょう。耳コピ作業を支援するツールとしては、mimiCopy(ソフトウェア)の無料版も有効です。
ある程度の正確性を求めるが、費用を抑えたい場合
ScoreCloudの無料版(保存できる曲数に制限あり)や、Dorico SE(MIDI採譜)などの無料のインストール型ソフトウェアを検討してみてください。無料版で機能が不足する場合は、オンラインサービスやソフトウェアの有料プランへの加入も検討しましょう。
高精度な楽譜を求めるプロフェッショナルな利用
AnthemScore Professional/Studioなどの有料インストール型ソフトウェアや、Notion 6(詳細要調査)の利用を検討してください。また、最も確実な方法としては、mimicopyやココナラなどのプロによる採譜サービスを利用することもおすすめです。
特定の楽器に特化した採譜を希望する場合
Klangioの楽器別アプリ(Piano2Notes、Guitar2Tabsなど)や、ピアノやリードシートに特化したMelody Scannerが適しています。mimicopyでは、録音された音源から特定の楽器のみを採譜することも可能です。
プログラミングスキルがあり、カスタマイズ性を重視する場合
Pythonのmusic21やpartituraといったライブラリは、記号音楽データの操作に非常に強力です。ただし、オーディオファイルからの直接的な楽譜生成には、高度なプログラミングスキルが必要となることを理解しておきましょう。
各方法の比較
方法 | 使いやすさ | 費用 | 精度 | 柔軟性/カスタマイズ性 | 必要な技術スキル | 最適な利用ケース |
オンラインサービス | 非常に簡単 | 無料プランあり、有料プランはサブスクリプション | サービスによる | 比較的低い | 不要 | 手軽に自動採譜を試したい場合 |
Python | 高い | ライブラリは無料が多い | 実装による | 非常に高い | プログラミングスキル | 特定の分析ニーズ、独自のツール開発 |
インストール型ソフトウェア | 比較的簡単 | 無料版あり、買い切りまたはサブスクリプション | ソフトウェアによる | 比較的高い | インストール作業 | 高精度な採譜、豊富な機能、オフライン作業 |
6. まとめ
本報告書では、音楽ファイルを楽譜データに変換するための様々な方法、すなわちオンラインサービス、Pythonを用いたソリューション、そしてインストール型のソフトウェアについて、その特徴、利用方法、料金体系などを詳細に調査しました。
調査の結果、それぞれの方法には独自のメリットとデメリットがあり、最適な選択肢は利用者の具体的なニーズ、技術スキル、予算、そして求める楽譜の精度によって異なります。手軽さを重視する初心者にはオンラインサービスが、プログラミングスキルを持つユーザーにはPythonが、より高度な機能や精度を求めるユーザーにはインストール型のソフトウェアが適していると言えるでしょう。
音楽採譜技術は日々進化しており、今後ますますユーザーフレンドリーで高精度なツールが登場することが期待されます。本報告書が、皆様にとって最適な音楽採譜ツールを見つけるための一助となれば幸いです