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2022/10/11「dHealth」 オンラインミートアップ まとめと考察

YUTO
1年前
dHealthとは歴史ヘルスケア分野の課題と解決策ブロックチェーンとしてのdHealth Networkについてプロジェクトの進捗dHealth WalletdApps dHealth LifedApps dHealth Elevateイベント参加などでNFT報酬を受け取れるマクロな視点dHealth Networkのストレージステーキングの利点ロードマップPhase 1 基板の構築Phase 2 組み立てPhase 3 スケールdHealthとの関わり方ミートアップの内容の考察

2022年10月11日に開催されたミートアップの内容をまとめ、その上でDHPの夢、希望、影響を考察します。

dHealthとは

  • 情報へのアクセス、保管、患者データの提供などをトークン化することで、ヘルスケア業界のステークホルダーのインセンティブを統合させるために作られた
  • NEM VentureDarkpool VenturesAU21 Capital等から出資されている
  • RocheやNovartie等の大手製薬会社、チューリッヒ大学やMIT等の学術機関と連携している
  • DID(分散型ID)、データ保管、報酬支払い方法などの仕組みを構築し、ヘルスケア業界において分散的なデータの民主化に取り組む企業や組織との架け橋となる事を目標とする。

 

歴史

2017年11月

HIPファウンデーションが設立される

 

2019年

ベトナムのNational Lung Hospitalとのプロジェクトを開始。主にデータ収集と、データ収集を分散化することで
データ収集を分散化し、その行動のオーナーシップとインセンティブを患者の還元を試した。

 

2020年

  • Swiss TPH、Nvartis、Rocheとのプロジェクト
  • HITからdHealthへリブランディング

 

2021年

  •  NEM Venture、Darkpool Venture、AU21 Capitalから出資を受ける
  •  3月 dHealth Networkをローンチする
  •  5月 University of Zurich Blockchain Centerが参画する
  •  8月 OrganXの参画。organ XはParis transplant Group(臓器移植の研究と技術応用を推進する団体)と提携しており、臓器移植の研究と技術の応用を進めている団体。
  •  12月 Eli Lillyがノードパートナーとして参加

 

2022年

  •  4月 Bowhead Healthがスーパーノードとして参加。患者からのヘルスデータ取得のゲーミフィケーションを中心に活動している。
  •    6月 dHealthのインフレ報酬が初めて半減期を迎える
  •  8月 $nDHPがMEXCにて上場される。

 

ヘルスケア分野の課題と解決策

  • データは分断管理され、中間に組織がいるので効率が悪い
    →健康データの管理をユーザーに戻し、データのアクセス承認後もケースバイケースで本人が承認できるようにする。それにより、患者の健康データを失うリスクを軽減し、また必要な情報を必要な時に必要なサービス・プロバイダーに簡単に開示できるようにする。
  • ヘルスケア業界のDXは遅く、アプリケーションはユーザー(患者)向けに開発されていない。
     →ユーザーは既存のデータベースから自身のデータをコピーして入手できるようにする。それにより、データの完全性を維持やデータを悪用して利益を得るようなリスクを軽減できる。
  • データの互換性が悪い。
    →ブロックチェーン技術を用いてデータの整合性を担保する。それにより、国や医療機関との間の相互運用性を高める。

 

ブロックチェーンとしてのdHealth Networkについて

ユーザー(患者)の健康データを保管、管理、共有できる分散型インフラを提供する事を目標にする。

  •  ネットワーク報酬はネイティブ通貨であるDHPがもらえる
  •  ステークホルダーやコミュニティがノードを運営し、分散型ネットワークを実現させる。そのインセンティブとしてProof-of-Srake報酬とネットワーク報酬がもらえる。
  •  ノードはネットワークのアクセスポイントや承認者、企業を自治体として機能し、ノードの安定性に貢献する。
  •  スーパーノードはネットワークの投票やガバナンスに実際に参加する事でネットワークの技術的発展の方向性を議論でき、またネームスペースの取得や独自の特性を持ったネットワークトークンの発行が可能になる。
  • アイデンティティを統合する。
     IDの共有やオンチェーンでのケースバイケースの承認ができる
  • 効率の良い支払いを提供する
     医療業界では医療費請求に時間がかかるので、DHPやスーパーノードが発行したユーティリティトークン、NFT、ステーブルコインを用いて、効率が良い支払いができるようにする。特に国際関係となると通貨を変えなくてはいけないので、その手間を省く事を目指す。
  • 個人管理な可能な分散型ストレージへの対応を目指す
     

プロジェクトの進捗

 実施中

  • インセンティブ型治療モニタリング(Roche)
  • 治療コンプライアンス・サポート(National Lung Hospital Vietnam)
  • アフリカの狂犬病ワクチンの追跡(SwissTHP)
  • 健康保険証の追跡(Roche、PCR test)
  • ステーキング
  • 健康活動に対する報酬を得るアプリケーション(Health to Earn)
  • DIDとアクセス管理

 

 開発中

  • 患者管理型ヘルスデータ
  • 幹細胞と臓器移植の臨床実験
  • 医療品のサプライチェーン管理

 

 将来的な取り組み

  • 価値ベースのヘルスケアやアウトカムベースのヘルスケアのためのデジタル契約の利用、保険分野での利用
  • 医療サービスの国際的な支払いに対応するために、ステーブルコインを開発




     

dHealth Wallet

  • dHealth walletはネットワークの玄関となるアプリであり、さまざまなアプリケーションとの互換性を持つ。
  • データの認識とアクセス承認の管理をする
  • アカウントの残金や取引履歴の表示、支払いや請求の送付などの取引を実施できる。
  • WebアプリはPWAなので、誰でも作成できる。

 

dApps dHealth Life

  分散型データの収集で患者を支援する。

  • 希少疾患患者のデータベース化(ウクライナで実施中)
     →治療経過のトラッキング、実世界データの生成、市場情報の収集と結果ベースの報酬支払い
  • データプールへの情報提供者への報酬
     →顧客保持とターゲティン
  • ケースバイケースのデータ共有承認とデータ利用に際しての報酬の支払い
  •  →治療の経過管理と予防プログラム

 

dApps dHealth Elevate

 トークンを利用したウェルネスへの新しい取り組み。ブランドはユーザーアクティビティのデータを利用し、ユーザーはアクティビティデータを共有し、政府はアクティビティを支援する。データ提供に対し、報酬として$FITトークンをユーザーは受け取れる。

 

イベント参加などでNFT報酬を受け取れる

 NFTとして以下のことが考えられる。

 ・カスタムメダル:製品利用やイベント参加に応じて生成・紐つけ

 ・スポーツカードNFT:アスリートやスポーツチーム、イベントを表すように設計。NFT保有者はブランドから何らかの報酬を受けられる。

 

Elevateが他のツールと異なる点は、アクティビティトラッカーを内蔵せず、StravaやApple Fitness等の既存のアクティビティトラッカーやハードウェトラッカーを活用し、それらを1つのプラットフォームで提供する。

健康な体を維持し、ウェルネスを維持することを目標とする。

 

最初のベータ版リリースでは、2種類の特徴的なNFTリワードと進行報酬を提供する予定。

進行報酬とは10キロの運動を完了したとか、活動に応じた報酬の事。

 

マクロな視点

ELEVATEはdHealth Signer Appを中心として3つに分岐し、さまざまな情報と収集や連携したりアクセスできる。

 

また、SignerアプリはDiMiを使っていきます。

dHealth Networkのストレージ

 オフチェーンで管理されている患者管理データの要

  ・保有スペースの提供を通じて報酬を得る

  
 ユーザー自身によるデータ管理

  ・DiMiを通して保存

  ・ファイルへのアクセスを許可して報酬を得る

 

 ネットワーク報酬

  ブロック報酬の5パーセントはストレージノードへ分配

  第三者はデータアクセスに対して料金を支払う

 ストレージノードはアクセストランザクション の10パーセントを報酬として受け取る

 

ステーキングの利点

  • ネットワークノードにステーキングすることで報酬がもらえる
  • 30秒ごとに報酬が発生し、約12年間はブロック報酬がもらえる
  • DHPの50パーセントはステーキング報酬として確保されている
  • 初期のブロック報酬は400DHPであり、1,250,000ブロックごとに半減期を迎える。
  • 2000DHP以上のネットワークアカウントは、スーパーノード にステーキングを委任してブロック報酬を受けとれる。

 

ロードマップ

Phase 1 基板の構築

 - dHealth Wallet 2.0

 -  dHealth dApp フレームワーク/開発資料

   - DiMiの導入

   -  $nDHPの上場

   - dHealth イノベーションハブの開設

 

Phase 2 組み立て

 - ブリッジ

 - ELEVATE

 - ステーキングアプリ

 - ライフアプリ

 - ストレージチェーンのテストネット

 - 治療モニタリング

 - OrangeX

 

Phase 3 スケール

 - ステーブルコインの導入

 - ストレージノードのローンチ

 - ELEVATE NFTマーケットプレース

 - ELEVATEのデータ仲介

 - 投薬履歴の統合

 

dHealthとの関わり方

 プロトコル

  • ネットワークノードの運営
  • dHealthドキュメントへの貢献

 

認知拡大

  • アンバサダーになる
  • dHealth ELEVATEの紹介をする

 

ユーティリティ

  • dHealthへエンタープライスを紹介して、医療に特化したネットワーク利用を推進する
  • プロトコル上にdAppsの構築を開発者コミュニテイに促す
  • ネットワーク上のエコシステム構築に関する助成金の認知拡大と支援者の後押し

 

ミートアップの内容の考察

ここではDHPの夢、希望、影響を考察します。
dHealthでは個人単位で見ると、ウォレットを保有して運動等の健康活動を行う事でNFTという形でさまざまな特典をもらう事ができるし、これまで健康情報は病院といった機関が持っていたのを自分たちの管理に置く事ができ、それによって、病気の治療の管理を透明化できたり、それに対する予防を考える事ができるようです。
日本では考えられないかもしれないが、健康情報が病院等の組織によって歪められたりする可能性を考えると、自分の健康情報を機関に信託する必要がなくなるというのは、とても魅力的かと思っています。自分が持つ健康情報をもとに客観的に治療プログラムを組めるのもいいのではと感じています。これは健康情報が民主化され、自由に情報が動けるという希望がうまれそうです。それによって、医療過誤の発生をなるべく少なくできるのではないかと信じています。それによって、健康寿命を伸ばせたらいいなという希望を感じさせます。

 

 

 

 


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